厚生労働省の平成 30 年雇用動向調査結果の概況による退職理由をランキング形式で紹介します。
調査範囲
全国の労働者を対象に平成30年度に離職した者から無作為に抽出
目次
退職理由ラインキング
1位:定年・契約期間の満了
1位の理由は「定年・契約期間の満了」。
定年退職者と非正規雇用者の契約期間の満了を合わせた調査結果ですが、
調査報告書によると、
男女とも「定年・契約期間の満了」が 60~64 歳(男性 59.4%、女性 51.9%)、65 歳以上(男性 50.3%、女性 29.6%)で高くなっている。
とのことから、非正規雇用の契約期間満了が多いというより、定年退職者が多いいため1位となっています。
2位:労働時間、休日等の労働条件が悪かった
ついで多い理由が「労働時間、休日等の労働条件の悪さ」です。
1位退職理由が予め契約期間が決められていたものということもあり、この2位の退職理由こそ実質的に1番問題となる理由だと言えます。
3位:職場の人間関係が好ましくなかった
3位の理由は、「職場の人間関係が好ましくなかった」です。
上司からのパワハラやセクハラといったハラスメント行為やいじめやいらがらせというものから、同僚と馬が合わないといったものまで様々な理由が含まれます。
4位:給料等収入が少なかった
4位の理由は、「給料等収入が少なかった」です。
これは働いた成果に対する報酬が見合っていないと感じることが原因ですが、そもそも評価制度がなかったり、評価制度があってみ見せかけで、不当な評価を受けたことにより正当な報酬がもらえないということもあります。
5位:会社の将来が不安だった
5位の理由は、「会社の将来が不安だった」です。
2019年5月13日の日本自動車工業会の会長会見でトヨタ自動車の豊田章男社長が
雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた
と述べたことが話題になりました。
日本だけでなく世界の経済の最先端を行く経営者が、「日本の終身雇用の崩壊」を宣言したことは衝撃的です。
しかし、社会で働く人であれば、その事実は肌間として理解できるのではないでしょうか?
6位:会社都合
6位の理由は「会社都合」です。
これは一言で言えばクビになったということです。
7位:仕事の内容に興味を持てなかった
7位の理由は、「仕事の内容に興味を持てなかった」です。
入社前に見た採用情報やホームページでは華々しく活躍している先輩の姿が映し出されたりするなど、かっこいい写真や映像をみたまま仕事のイメージをもっている場合、いざ入社したときにそのギャップに驚くことがあります。
実際は、泥臭い仕事も誰かがしなければいけません。
7位:能力・個性・資格を生かせなかった
同率で7位の理由は、「能力・個性・資格を生かせなかった」です。
9位:結婚
9位の理由は、「結婚」です。
10位:介護・看護
10位の理由は「介護・看護」です。
11位:出産・育児
11位の理由は「出産・育児」です。
その他の理由(出向等を含む)
実は一番割合が多かったのがこの「その他の理由」です。
さまざまな理由が含まれるため、ランキングからは除外しました。