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退職

会社辞めたい理由3位「職場の人間関係が好ましくない」原因と対処法

2021年1月23日

kaishayametai-ningenkankei

 

【厚生労働省調査】退職理由ラインキングでは、「職場の人間関係が好ましくない」という理由で退職した人が3番目に多い結果となっています。

 

これは、3番目に多いとはいえ、会社生活を送る上で職場の人間関係はかなり重要です。

 

アメリカの世論調査で有名なギャラップ社が、「友人は個人の幸福度にどのくらい影響を与えるか」を調べた有名な調査結果があります。

ギャラップ社の人間関係と幸福度の調査

職場に3人以上の友達がいるだけで、
・人生の満足度は96パーセントUP
・給料への満足度が200%UP

職場に最高の友人がいる場合は、
・仕事のモチベーションが700パーセントUP

 

モチベーションが700バーセントUP!とはものすごい数字ですが、しっかりと信頼のおける調査会社の結果なので、盛っているわけでは決してありません。

 

職場の人間関係において、嫌な人がいるかいないかも重要ですが、それ以上に気の合う友人と呼べる人がいるかどうかがより大きなポイントになってきます。

 

それをふまえ、職場の人間関係の問題をどのように対処すればいいか?対処法についてみていきます。
「問題を改善して職場に残るべきか」、それとも「さっさと辞めるべきか」、その判断基準となる情報を書きましたので、ぜひ最後までご覧ください。

 

「職場の人間関係が好ましくない」原因

まず、職場の人間関係が悪い原因は大きくわけて2パターンあります。

 

1つは、相手に問題がある場合。

そして、もう1つは自分に問題がある場合です。

 

人間関係の原則は、「他人はコントロールできない。コントロールできるのは自分だけ」です。

 

だから、できることは自分の改善だけです。
もし、相手に問題がある場合、問題点を指摘したり、どうにか改善させようとすると、逆に関係を悪化してしまいますので絶対にやめましょう。
人は、たとえ自分が間違った言動をしていたとして、真っ向から指摘されると反発するものです。
問題のある相手に対しては、本気で相手にせずかわすメンタルを身につけるか、さっさと会社を退職することです。

 

一方で、自分に問題がある場合は改善していくことができます。

 

「職場の人間関係が好ましくない」場合の対処法

上記であげた原因をふまえて、対処法をみていきます。

 

相手に問題がある場合の対処法

上記で述べた通り、相手に問題がある場合、決してその問題を指摘したり、相手の行動を変えようとしてはいけません。
そうすると相手は反発し、攻撃に転じてくる場合があるからです。

 

ただし、条件がそろうと相手をコントロールできる場合もあります。
それは相手に共感と尊重をもって、100%相手のためになるように伝えることです。

 

問題の相手をコントロールする方法

人間関係についての長い研究と多くの事例が書かれた刊行から80年、累計3000万部超の世界的大ベストセラーでデール・カーネギーの『人を動かす』にそのヒントが書かれています。

相手をコントロールするためのポイントをまとめると下記になります。

人に好かれる6つの方法

  1. 人に関心を持つ
  2. 笑顔を作る(無理やりでも)
  3. 相手の名前を覚える
  4. 聞き上手に徹する
  5. 相手の関心ごとを知る
  6. 心から相手をほめる

相手を自分の考えに同調させる12の方法

  1. 相手と議論をしない
  2. 相手の誤りは指摘しない
  3. 自分の誤りは素直に認める
  4. 自分に同意することを相手に強要できないことを知る
  5. 同意を得るには相手が「イエス」と言う質問だけにする
  6. 相手に思いっきり話させる(言いたいことがあるうちは話をきかないので)
  7. 自分は提案まで、結論は相手に出させる
  8. 相手の言動の真意を探る
  9. 共感は相手の悪い感情を中和する
  10. 相手の人としての崇高な使命感に訴える
  11. 事実だけを伝えず、心を揺さぶる演出も必要
  12. 相手の競争心を刺激する

 

相手を「どうにかしてやろう」と攻撃的になっては絶対に動きません。
そうではなく、共感と尊重をもってうまく誘導していくことがコツになります。

 

上司のパワハラ、先輩や同僚の嫌がらせや無視、理不尽な扱い、など思わず「お前は悪魔か!」といいたくなるようなひどい人もいますが、決して攻撃的にならずに、落ち着いて冷静に対処することが必要です。

 

問題の相手を相手にしない

または、問題となる相手を相手にしないのも1つの方法です。

 

ただし、実は人は意識しないでおこうとすると逆に意識が強まってしまうという特徴を持っています。

アメリカの心理学者ダニエル・ウェグナーが行った実験で、皮肉過程理論とも呼ばれる「シロクマの実験」というものがあります。
実験の内容は、白クマの映像を3つのグループに見せたあとに、グループAには「シロクマのことを覚えておいてください。」と伝え、グループBには「シロクマのことを考えても考えなくてもいいです。」といい、グループCには「シロクマのことだけは絶対に考えないでください。」と伝えました。
そして、期間をおいて映像を鮮明かを調査したところ、一番覚えていたのは、なんとグループCの人たちだった、というものです。

 

つまり、人は「意識しないようにすればするほど、意識してしまう」ということがいえます。

 

だから、「相手にしない」でおこうと考えたとき、本当に考えるべきことは、「相手と全く関係ない別のこと」です。

相手のことをムカついたり、イライラすると、帰宅してからでもそのときの状況がフラッシュバックして思い出し、思い出すたびに「その相手がムカつく」という記憶が強化されてしまいます。

 

他のことを意識するためには、本を読んだり、ラジオを聴いたりすることがオススメです。
テレビや動画、ゲームなんかでもいいですが、頭の中の言葉を打ち消すには、言葉だけの情報をインプットする方が打ち消しやすいからです。

 

嫌なことを思い出したときに、その思い出したことを考えるのではなく、別のことを考えるようにするには少し練習が必要かもしれません。
まずは、嫌なことを思い出したときに、「いま自分は嫌なことを思い出している」ということを客観的に認識することです。
そして、それに気づいたら、考える別のことを事前に用意しておけば、対処法はばっちりです。

 

気の合う仲間を見つける

この記事の冒頭で紹介しましたが、ギャラップ社の調査で、「職場に最高の友人がいる場合は、仕事のモチベーションが700%UPする」というすごい事実が発覚しています。

 

この事実を考えると、もし職場に嫌いな人がいても、それ以上に最高の友人がいるとたいして気にならなくなるということです。
だから、まずは気の合う仲間を見つけることです。

 

人は、ポジティブな要素よりネガティブな要素の方に注目しやすいようにできています。
それは、人類の長い歴史上、危険を回避することが生き延びることに直結していたからです。マイナス点がなければOKという考え方です。
だからマイナス点、ネガティブな要素に注目しやすい特徴が遺伝子に組み込まれています。

 

人間関係に問題を抱えている人は、嫌な人をフォーカスしすぎています。
それゆえに、気の合う仲間をまず見つけようという考えに至っていない場合があります。

 

もし、職場に気の合う仲間がいなければ、探してみる、作るように働きかけてみましょう。
仲間がいると嫌いな人の対処法についてアドバイスをもらえたり、愚痴を聞いてくれてストレス発散できたりもします。

 

そして何より、仕事のモチベーションが700%もUPするというすごいおまけもついてきます。

 

自分に問題がある場合の対処法

次に、自分に問題がある場合の対処法です。

 

自分に問題がある場合、そもそも人は誰しも「自分に問題がある」とは考えたくないので、無意識に蓋をしている場合があります。

 

嫌な人は、なぜあなたにとって嫌な存在になったのでしょうか?

 

もしかすると、あなたがきちんと挨拶をしないことを相手は怒っているのかもしれません。
期限を守らなかったことを相手は怒っているかもしれません。

 

人の価値観はバラバラなので、きちんと話をしてみない限り、相手の考えはわかりません。
もしかすると、自分が不適切な言動をとったことに対して怒っているのかもしれません。

 

そういったことを確認するコミュニケーション能力が低いあなたに問題があるかもしれません。
コミュニケーション能力は伸ばすことができるけど、そういった努力をしていないことが問題なのかもしれません。

 

しかし、もしかすると、そんなことはわかっているけど、担当業務で手一杯で心に余裕がないのかもしれません。

 

仕事量が多いのであれば、上司にかけあって減らすことができるかもしれないし、抱え込みすぎず同僚に仕事をふることでラクになります。
そもそも無駄な仕事が多いブラックな企業であれば、そういった対応は難しいかもしれませんが。。

 

どちらにしても、最終的に決断を下すのは自分です。

 

その会社に残るのか、辞めるのかも自分次第です。

 

できることをやりきって、それでもだめなら退職という手段もありです。

 

1人ではどうしたらいいかわからない場合

職場に疲れ切って、1人ではどうしたらいいか、論理的に考える力が残っていない場合もあるかと思います。

 

そんなときは、1人でかかえこまず、誰かに相談しましょう。

 

近くに相談できる人がいなければ、専門家に相談するのも1つの手です。

 

人は、自分の力を過信しがちです。
それに、真面目な人ほど我慢して限界を超えて無理しがちです。

 

誰か人に頼ることは弱いことでも負けることでもありません。

 

ストレスフルでメンタルやられてしまうことの方が、よっぽど間違った行いです。

 

職場の人間関係の問題と思いきや、よくよく分析してみると、その職場の仕事はほんとうにやりたい仕事ではなかったという可能性もあります。

 

人は、本当にやりたい仕事、天職についていれば多少の困難は乗り越えていくパワーがわいてきます。
やりたくない仕事をやっているとちょっとしたことにすぐ凹んだり、嫌になったりしがちです。

 

だから、やりたい仕事ができていないのであれば、人間関係改善より先に、「自分が本当にやりたい仕事は何なのか?」を考えてみるのも1つです。

 

こういった深いテーマは、なかなか1人で考えてもモヤモヤするだけで答えがでないかもしれないので、専門家など第三者に相談することをオススメします。

 

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